「一部のオフメタビルドを対象にさまざまな強化を実施」
という名目で、APレシオ等が増加したチャンピオンが多数。
かなり多くのチャンピオンが影響を受けるパッチ。
アップデートの注目点
シンドラのプチリワーク
パッシブがスタック式に変更、
全スキルが変更
パッシブがビクターのようなスタック式になり、
ARAMとの相性が良さそうなシステムに。
ARAM的には単純に
パワースパイクが早まるだけでも嬉しいが、
追加された内容はかなり強力なもの。
スタックの速度次第だが、
ビクターと同じくAoEキャリーメイジとして
猛威を振るう可能性がある。
ナサスのバフ
Qの射程が25増加、
WのAS低下量が増加、
Rの範囲が増加
等
ナサスのチャンピオン勝率はそうでもないが、
これはAPビルドが足を引っ張っているため。
ディヴァインビルドは既に55%でTierS級。
更にバフされるため、
ほぼ間違いなくOPになる。
恐らくソナを超えるOP。
見かけたら即ピックか。
赤月の刃の調整
増加攻撃力:+55 ⇒ +60
脅威:+18 ⇒ +12
ゴールド換算値では、
一応ほぼプラスマイナスゼロの調整。
しかし、数値が高いほど強い脅威のシステム上
実質的なナーフになる。
(防御貫通は多く積むほど効果が高まる)
とはいえ、その他の要素も強力なアイテムではあるため
これだけで完全に消えるアイテムではない。
今後の勝率、ピック率推移に注目。
ARAMのチャンピオン調整への変更
バフ
- なし
ナーフ
- なし
今回はARAM調整なし。
パッチ12.19のARAM的寸評
シンドラ
内容が膨大なため
重要なパッシブ関連の変更点だけ抜き出す。
- 敵チャンピオンにダメージを与えるかレベルアップすることで、最大120個まで「怒りの破片」を集める
- 40個集めると、Qが2チャージまで溜められるようになる
- 60個集めると、Wが追加で15%(+魔力100ごとに1.5%)の確定ダメージを与える
- 80個集めると、「闇の波導」の扇状範囲の角度が広がり(56度 ⇒ 84度)、さらに敵に1.25秒間70%のスロウ効果も与えるようになる(最初の行動妨害後に適用)
- 100個集めると、「魔力の奔流」が最大体力の15%を下回っているチャンピオンにとどめを刺すようになる
- 120個になると、合計魔力が15%増加する
ビクターのようなスタックで
各スキルが強化される方式に変更された。
ダメージによりスタックするため
ARAMでは容易に獲得できるタイプとみられる。
ただし無限スタックではない。
注目は100スタックのとどめ。
オールインのキルラインは
かなり高まるだろう。
今パッチ注目のチャンピオン。
ブリッツクランク
基本ステータス
基本攻撃速度:0.625 ⇒ 0.65
攻撃速度反映率:0.625 ⇒ 0.7
W - オーバードライブ
マナコスト:75 ⇒ 85
増加攻撃速度:30/38/46/54/62% ⇒ 40/53/66/79/92%
NEWマジカルパンチ:W発動中に通常攻撃を行うと、対象の最大体力の1%にあたる追加魔法ダメージを与える。チャンピオン以外に対しては、このダメージが60~180(チャンピオンレベルに応じて)増加する
E - パワーフィスト
マナコスト:25 ⇒ 40
ノックアップ効果時間:0.9秒 ⇒ 1秒
強化通常攻撃ダメージ:合計攻撃力の200% ⇒ 合計攻撃力の200%(+魔力の25%)
NEW例外ハ無イ:チャンピオン以外に対しては、Eの強化通常攻撃が合計攻撃力の150%(+魔力の125%)の追加ダメージを与える
R - イナズマフィールド
自動効果の最大スタック:3 ⇒ 上限無し
通常攻撃時効果によるスタックの魔法ダメージ:50/100/150(+魔力の30%) ⇒ 50/100/150(+魔力の30/40/50%)
魔法ダメージ:275/400/525(+魔力の100%) ⇒ 275/400/525(+魔力の125%)
ブリッツをサポート以外で運用させたいらしい。
AS反映率とWのバフの合せ技で、
W発動中のASは予想以上に高い。
現状ブリッツには必須アイテムが無いため、
ビルドの開発余地はある。
- サンファイア
- 王剣
- ウィッツエンド
王剣系ファイターのようなビルドは
一度試してみても良いかもしれない。
ただ、Q上げだとあまりASが伸びないのが難点。
実用レベルかは要検証。
エコー
固有スキル - ゼロ・ドライブ
3スタック時のダメージ:30~140(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の80%) ⇒ 30~140(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の90%)
R - クロノブレイク
魔法ダメージ:150/300/450(+魔力の150%) ⇒ 150/325/500(+魔力の175%)
パッシブとRのダメージにバフ。
ARAMではフロストファイアから
冬の訪れ、悪魔の抱擁を買う
タンクエコーがオフメタながら
強力なビルドとして存在している。
きっかけさえあれば
上位に食い込むポテンシャルはある。
フィズ
E - プレイ/トリックスター
魔法ダメージ:70/120/170/220/270(+魔力の75%) ⇒ 70/120/170/220/270(+魔力の90%)
EのAPレシオにバフ。
エコー同様ARAMで苦しいAPアサシン。
こちらもフロストファイアビルドがあるが、
APレシオのバフなのであまり影響が出ない。
ガレン
E - ジャッジメント
クリティカルダメージ:58%(+増加クリティカルダメージ1%ごとに1%) ⇒ 75%(+増加クリティカルダメージ1%ごとに1%)
ストライドブレーカーからキャリー時に
モータルリマインダーを積むビルドが多いため、
そこへの強化。
ただ、ARAMではサンファイアでタンクするのが
現状ベストビルド。
サンファイアからモータルリマインダーだけ積む、
というのも歪なビルドであり、
あまり恩恵はないかもしれない。
ジンクス
基本ステータス
基本攻撃力:57 ⇒ 59
R - スーパーメガデスロケット!
最初に命中した対象への基本ダメージ:250/400/550 ⇒ 300/450/600
基礎ADとRの基本ダメージが強化。
ランク1から最大50増加はかなり大きい。
単純に嬉しいバフ。
カイ=サ
固有スキル - ヴォイドスキン
5スタック時のダメージ:対象の減少体力の15%(+魔力100ごとに5%) ⇒ 対象の減少体力の15%(+魔力100ごとに6%)
パッシブのAPレシオ上昇。
APカイサへの補填だが、
これだけでは足りない。
マルファイト
W - サンダークラップ
扇状範囲の物理ダメージ:15/25/35/45/55(+魔力の20%)(+物理防御の15%) ⇒ 15/25/35/45/55(+魔力の30%)(+物理防御の15%)
R - アンストッパブル・フォース
魔法ダメージ:200/300/400(+魔力の80%) ⇒ 200/300/400(+魔力の90%)
APレシオのバフ。
とはいえ、これだけでは
タンク運用の方が強いのは変わらないだろう。
これまではフルタンクが基本だったが、
悪魔の抱擁の採用余地が生まれるか。
マスターイー
基本ステータス
レベルアップごとの攻撃力:2.5 ⇒ 2.2
E - ウージュースタイル
追加確定ダメージ:30/35/40/45/50(+増加攻撃力の35%) ⇒ 30/35/40/45/50(+増加攻撃力の30%)
基礎ステータスとEのナーフ。
現在はどのビルドも強いが、
ナーフされてもタンクビルドが残っているため
さほど影響はないだろう。
ナサス
Q - サイフォンストライク
強化通常攻撃の射程:150(増加射程25) ⇒ 175(増加射程50)
W - ウィザー
攻撃速度低下量:移動速度低下量の50%(23.5/29.5/35.5/41.5/47.5%) ⇒ 移動速度低下量の75%(新しい攻撃速度低下量:35.25/44.25/53.25/62.25/71.25%)
R - アヌビスの怒り
サイズ増加:サイズ +30% ⇒ サイズ +30/35/40%(チャンピオンレベル6/11/16)
NEW大きなワンちゃん:範囲ダメージの効果範囲が、ナサスのサイズに応じて増加するように
ダメージ発生間隔:1秒ごと ⇒ 0.5秒ごと(注意:最大ダメージ量は変更なし)
細かい部分のバフが主だが、
Qの射程25増加は影響が大きい。
AS低下も重く、
ADCまで届けば被ダメージは大幅にカットできる。
ARAM的には既にディヴァインビルドがOPのため、
更にノーカウンターになってしまうか。
ヌヌ
R - アブソリュート・ゼロ
魔法ダメージ:625/950/1275(+魔力の250%) ⇒ 625/950/1275(+魔力の300%)
RのAPレシオが増加。
ヌヌもARAM的には
タンクビルドが正解の部類。
APビルドのバーストは上がるが、
とにかく安定しないのが弱点。
悪魔の抱擁には嬉しい。
ラカン
固有スキル - 神秘の翼
シールド耐久値:30~225(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の85%) ⇒ 30~225(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の95%)
Q - キラリ羽根
魔法ダメージ:70/115/160/205/250(+魔力の60%) ⇒ 70/115/160/205/250(+魔力の70%)
APレシオへのバフ。
ARAMラカンはビルドもバラバラ、
かついずれも低水準。
最も勝率がよいのはイーブンシュラウド。
シュレリアの勝率が
大幅に上がるほどのバフには見えない。
基本的にはイーブンシュラウドかソラリで
"タンクサポート"としての運用が続くだろう。
レク=サイ
基本ステータス
基本攻撃力:64 ⇒ 61
序盤のナーフ。
チャンピオン自体序盤型のため若干痛いが、
ARAMではAD3はすぐに回収できる。
ライズ
Q - オーバーロード
魔法ダメージ:70/90/110/130/150(+魔力の50%)(+増加マナの2%) ⇒ 70/90/110/130/150(+魔力の55%)(+増加マナの2%)
W - ルーンプリズン
魔法ダメージ:80/110/140/170/200(+魔力の60%)(+増加マナの4%) ⇒ 80/110/140/170/200(+魔力の70%)(+増加マナの4%)
APレシオにバフ。
キャリー力が更に上昇。
TierB前後までは上がれるか。
シヴァーナ
W - バーンアウト
ティックごとの魔法ダメージ:10/16.25/22.5/28.75/35(+増加攻撃力の10%) ⇒ 10/16.25/22.5/28.75/35(+増加攻撃力の15%)
通常攻撃時効果の追加魔法ダメージ:5/8.125/11.25/14.375/17.5(+増加攻撃力の5%) ⇒ 5/8.125/11.25/14.375/17.5(+増加攻撃力の7.5%)
E - フレイムブレス
マークした敵への通常攻撃ダメージ:対象の最大体力の3.75% ⇒ 対象の最大体力の3.5%
ダメージ:60/100/140/180/220(+攻撃力の30%)(+魔力の70%) ⇒ 60/100/140/180/220(+攻撃力の40%)(+魔力の90%)
ドラゴンフォームでの追加ダメージ:追加で100~160(チャンピオンレベルに応じて)(+攻撃力の30%)(+魔力の30%) ⇒ 追加で75~135(チャンピオンレベルに応じて)(+攻撃力の30%)(+魔力の30%)(注意:Eの基本ダメージに追加されるダメージです)
ADレシオ、APレシオのバフ。
シヴァーナはタンクの方が高勝率だが、
現在のAPビルドも高い水準ではある。
ナイトハーベスターでE主体のビルドが
パワーを取り戻しそう。
ソナ
Q - ヒム・オブ・ヴァロー
基本ダメージ:40/70/100/130/160 ⇒ 50/80/110/140/170
E - セレリティ
「パワーコード」のスロウ効果:40%(+魔力100ごとに4%) ⇒ 50%(+魔力100ごとに4%)
QとEにバフ。
ARAM的にはOPが加速する嫌なバフ。
タム・ケンチ
Q - 味見
魔法ダメージ:80/130/180/230/280(+魔力の70%)(+「舌慣らし」の効果で8~60(チャンピオンレベルに応じて))(+増加体力の3%)⇒ 80/130/180/230/280(+魔力の90%)(+「舌慣らし」の効果で8~60(チャンピオンレベルに応じて))(+増加体力の3%)
W - 川潜り
スタックごとのダメージ:100/135/170/205/240(+魔力の100%) ⇒ 100/135/170/205/240(+魔力の125%)
APレシオのバフ。
ほぼ100%悪魔の抱擁向けのバフだが
既にフロストファイアでの悪魔の抱擁はOP。
- フロストファイア
- 冬の訪れ
- 悪魔の抱擁
このビルドが実用レベルか。
トゥイッチ
固有スキル - スゴイ毒ダ!
スタックごとのダメージ:1/2/3/4/5(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の2.5%) ⇒ 1/2/3/4/5(チャンピオンレベルに応じて)(+魔力の3%)
E - ボーン!
スタックごとの魔法ダメージ:35/50/65/80/95(+増加攻撃力の35%)(+魔力の33%) ⇒ 35/50/65/80/95(+増加攻撃力の35%)(+魔力の35%)
パッシブとEのAPレシオ上昇。
ARAMのAPトゥイッチピック率は4%前後。
パッシブの確定ダメージのAPレシオが
地味ながら強力であり、
その部分もバフされた。
勝率的にはやはりADビルドに及ばないだろうが、
5AD時のオフメタとしては採用の余地がある。
ウディア
Q - 野生の爪
NEWミニオンよ、覚悟するがいい:ミニオンに対する覚醒時の「野性の爪」が、現在のチャンピオンレベルに応じて、電撃命中ごとに40~160の最小ダメージを与えるように
レーン戦向けのバフ。
影響なし。
アイテム
赤月の刃
増加攻撃力:+55 ⇒ +60
脅威:+18 ⇒ +12
脅威の計算式は特殊だが、
平均して脅威1あたり29.1ゴールドの
価値だと言われている。
5AD≒175G分増加し
6脅威≒174.6G分減少と、
ゴールド換算値ではトレードしたような形。
ただ、防御貫通の計算式上
数値が高いほど効果が高まるステータスであるため、
実際の運用としてはナーフ。
現在ではアサシンだけでなく
ファイター、ADCまで
積み始めるほどの強力なミシック。
なお、今回の調整目的は
「アサシンにとっての有効性は維持しつつ、
よりファイター向けのステータスを持ったアイテムへとシフトさせる」こと。
とはいえ、
- オムニヴァンプ
- ミシックボーナスの割合防御貫通
- パッシブのシールド
この辺りもパワーを担っているため、
脅威ナーフだけで終わる武器ではない。
赤月が第一候補になっていたチャンピオンは
引き続き使い続けるが、
第二、第三候補程度のチャンピオン達は
メインのミシックに戻っていくかもしれない。
まとめ
- ナサスは即ピック
- オフメタ勢は要検証
- 赤月の刃の去就に注目
全体的に見て面白い変更が多いパッチ。
ただ、タンク系のAPレシオ増加は
現実的には悪魔の抱擁でしか活用できないか。
サモリフよりも、
ダメージ至上主義の面が大きいARAMでは
レシオの増加は勝率の向上に大きく関わる。
赤月の刃の変更もあり、
多数チャンピオンの推移に注目なパッチ。