今パッチのTierSチャンピオンの一覧。
※Gold+/Global統計/順位は執筆当時
Bパッチ扱いで統計サイトにデータがないため、
今回は7日間のデータ範囲を使って13.1Bのデータを抽出する。
Tier list
TierS+
- ウディア
- ライズ
- サイオン
- リリア
ウディア
- 悪魔の抱擁の割合ダメージ(近接)
- Rの基礎ダメージ
ビルドの中心にある2要素が
ナーフされたにも関わらず
ウディアがS+1位。
これは13.1でのARAM調整(行動妨害耐性+20%)が
プレイヤーに浸透し、
Q上げ脅威ビルドの採用率が減っていったことが理由。
時系列でウディアのミシック採用率を見てみる。
13.1での行動妨害耐性追加から、
どんどんプローラークロウの採用率が落ちている。
加えて、レディアントヴァーチュの採用率も上昇。
むしろ、勝率36.89%の罠ビルドを7.41%抱えても
なおARAM1位になるほどの強さがあるのがウディア。
レディアントの勝率64%は無調整のソナ級。
ライズ
こちらもパッシブがナーフされたライズ。
こちらは超OPだったものが
OPに落ちただけ。
ビルドも今まで通り。
サイオン
サイオンに至っては、13.1BのARAM調整で行動妨害耐性-20%を食らっている。が、S+でOP。
パッチノートの追記によると、
今パッチでは導入されていなかった。
13.3で導入予定。
サイオンのハードカウンターで、
かつ長らくARAMOPだった
- モルデカイザー
- セト
この2体が凋落してから
サイオンはほぼ無敵。
12.23から3パッチ連続でナーフされているのに
12.23,13.1と2パッチ連続でナーフされているのに
勝率は右肩上がりだ。
しかもウディア同様、勝率40%未満の
脅威ビルドを大量に抱えていながら、この勝率。
パッシブで無理やり回収できてしまう心の鋼が悪い。
サイオンだけ心の鋼の効果を更に半分にしてもいいくらい。
リリア
悪魔の抱擁がナーフされた補填として、
APレシオがバフされたリリア。
勝率51%前後、TierB+から
S+までジャンプアップした。
サモリフ(JG)では悪魔の抱擁から買うビルドが一般的だが、
ARAMではライアンドリーから買ってしまうことが多い。
サモリフでも結果的にバフだったのだが、
JGに比べビルドを進めやすいARAMでは
更にAPレシオのバフが効いて大きく勝率を伸ばした。
TierS
- ブラッドミア
- タリヤ
- ブランド
- ビクター
- シェン
- シンジド
- ゼリ
久々にメイジが上位に並んだ。
サステインがメタから消えれば、
バーストを出せるメイジが強くなる。
- ライズ
- ブラッドミア
- タリヤ
- ブランド
- ビクター
現在ARAMで強いメイジに共通するのは、
ADCにダメージスキルが届き、
かつ集団戦のDPSが高いこと。
射程が長すぎるとポーク軽減システムでダメージが低くなり、
射程が短すぎるとそもそもダメージが届かない。
この矛盾をなんとかして解決することが、
現在のARAMで強いメイジの条件。
ブラッドミア
ブラッドミアがTierSまで上がってきた。
個人的に、ARAMの環境を紐解くための
一つのものさしになっているのがブラッドミア。
2~3コア以降の集団戦に特化した性能で、
本人は全く調整されていないのに
周りの調整で浮き沈みをする面白いチャンピオン。
ブラッドミアが強い環境ということは、
ADC&メイジがダメージディーラーとなる
オーソドックスな集団戦をするのが
強いARAMメタである可能性が高い。
ADC&メイジが強い環境になったからこそ、
ADC&メイジに対してバーストダメージを出しに行く
ブラッドミアが勝率を上げてくる。
今回もブラッド自身は無調整で上がってきたため、
この認識で間違いないだろう。
重傷の強化は痛いが、
倒される前に倒してしまえば問題ない。
それだけのパワーは持っているチャンピオン。
ゼリ
13.1で与ダメ+5%、被ダメ-5%の調整を受け、
S-寸前まで上がってきていたゼリ。
現在の合計調整は
与ダメージ+10%、被ダメージ-10%。
ADCのアイテム改変の結果、
現在ARAMで最強のADCとなっている。
強みの機動力を活かしづらく燻っていたのだが、
ここまでARAM調整で下駄を履かされると強い。
被ダメ-10%は1回捕まってもなんとかなってしまうレベル。
ビルドはイモシが人気だが、クラーケンの方がおすすめ。
そして更にオフメタだが、
- TF>ハリケーン>タイタンハイドラ>黒斧
このビルドも強い。
こちらは2回捕まっても倒されない。
TierS-
- マスター・イー
- カーサス
- ナサス
- ザック
- イラオイ
- タリック
ファイターアイテムのナーフで、
イーとイラオイはこの辺りまで落ちた。
が、それでもまだ彼らは現役。
レンガー、ヘカリム、エイトロックスなどは
地の底まで落ちていってしまった。
イーはCrit、脅威、タンクとビルドが幅広い。
イラオイはそもそもあまりアイテムに依存しておらず、
ディヴァインサンダラーさえ無事ならなんとかなる。
ピックアップ
ジンクス
12.23:51.19%(81位)
→13.01B:53.53%(24位)
ゼリ、ニーラに次いで
ジンクスが好調。
無限にスキルを振るファイターが消え、
ベタ足ADCがついにARAMで息を吹き返した。
- クラーケンスレイヤー
- ルナーンハリケーン
- インフィニティエッジ
このビルドで完成されていたジンクスだが、
IEが40%から機能するようになった現在では
やはり買えるなら2コアIEが強い。
とはいえ、ハリケーン>IEでも充分強いため
ゴールドの集まりが悪いなら
従来通りのビルドで問題ない。
ADCについて
現在のARAMADCを
簡単にまとめてみる。
ミシックによって勝率が大きく変化するものは
最高勝率のミシックで比較。
TierS
- ゼリ
- ドレイヴン(ドラクサー)
- ザヤ(クラーケン)
- ジンクス(クラーケン)
- アフェリオス(クラーケン)
- ジン(赤月)
- ニーラ(赤月)
- ヴェイン(リフトメーカー)
- エズリアル(トリニティフォース)
- コグ=マウ(AP)
勝率55%前後にいるADC。
構成を問わず活躍できるレベル。
ゼリ、ザヤ、ニーラは
ナヴォリクイックブレードを持つ。
ジンの赤月ビルドは赤月>RFC>IEと進むのが良い。
ニーラも恐らくまだ赤月が使える。
TierA
- ケイトリン(クラーケン)
- ルシアン(クラーケン)
- シヴィア(クラーケン)
- カイ=サ(AP)
- サミーラ(イモシ)
- ヴァルス(赤月)
- ケイル(リフトメーカー)
- アッシュ(帝国の司令)
勝率53%前後にいるADC。
普通の構成とハンドスキルであれば
順当にキャリーできるライン。
「強くなった」とすぐに実感できるのは
この辺りのマークスマンまで。
TierB
- カリスタ(イモシ)
- セナ(赤月)
- ミス・フォーチュン(赤月)
- アクシャン
- キンドレッド(クラーケン)
- トゥイッチ
- クイン
勝率51%前後のADC。
構成とハンドスキルにかなり頼るライン。
ARAM適正が低いか、
ビルド的に恩恵を受けられなかったマークスマン。
総括
- ADCと集団戦向けのバトルメイジが強い
- ポークメイジも徐々に上げているが、まだ中位に留まる
- アイテムにサステインを頼らないタンク&ファイターも強い
ADCを中心に変更されたパッチだが、
ARAM上位にいるのは主に射程の短いメイジ。
サステイン&スキルヘイストを奪われたメレーに対して
一方的なダメージ出力を行えるのが魅力。
とはいえ、適切な構成であれば
通常のメイジは正面からはADCに届かない。
この観点から、ADCのキャリー力が上がった現在は
マークスマンのピックも有力だ。
高サステインを誇った多くのジャガーノートが消えたが、
- ディヴァインサンダラーで回復できる
- チャンピオン本体で回復できる
など、オムニヴァンプに頼らない形で
回復できるチャンピオンはまだ残っている。
ナサス、イラオイ、フィオラなど。
重傷は回復の遺宝に対しても効果があり、
ARAMでもバリューが高い。
モレロノミコン、モータルリマインダー共に強力なので、
相手にサステインがあれば積極的に購入したい。