考察・雑記

去年と今年のARAMを比較する【1年でARAMメタが激変】

新シーズンが始まったため、
1年前を振り返ってみる。

ARAM調整についても少し触れる。

ARAMメタの今昔

パッチ12.1のARAM

12.1でのARAMトップ35が以下。

明らかにADCとポークが環境の中心で、
彼らを守るタンクとエンチャンターが脇を固めている。

アリスターやレオナが上位にいるのが印象的。

この頃はシヴィアもヴァルスも
脅威ポークビルド。

このARAMにおいて、
強いチャンピオンの条件は、

  • 長射程のキャリー
  • キャリーを守るサポート

大別してこの2点だと分かる。

パッチ13.1のARAM

13.1のARAMトップ35が以下。

厳密には13.1+13.1Bだが、
ここではあまり関係がないためそのまま使う。

12.1に比べて
強いチャンピオンの条件は明らかに増えた
ARAMも多様性の時代。

1年前のプレイヤーにこの画像を見せても、
ARAMに何が起こったのか分かる人はいないだろう。

あえて共通する条件を挙げるなら
集団戦に強いことなのだが、
その強さの理由がそれぞれにあり
一概に言えるものではなくなった。

ARAMのポークメタはほぼ消滅し、
現在は集団戦メタになっている。
※ポーク"ビルド"が消えたわけではない。

しかも、
この背景には度重なるARAM調整があるため
ARAMを継続的にプレイしていないと
理解しがたい部分が出てきている。

ARAM調整の今昔

昔のARAM調整

チャンピオン調整が導入されたパッチ9.06当時の
Riotのメッセージが以下。

プレイヤーから長いこと要望があったランダムミッドにおけるチャンピオンバランス調整は
「ゲームモードの在り方とメタを損ねることなく、
チャンピオン選択画面の時点で試合の勝敗が決してしまわないようにする」

という、具体的な目的のもとに行われたものでした。
つまり、ソナやジグスといったチャンピオンをランダムミッド最強の一角から引きずり降ろすことなく、
以前ほど試合の流れを決定付けることはできないようにする、ということです。

当時は全チャンピオンの勝率幅を狭めることを目標に、
機械的に調整を掛けていた。

無調整のARAMは
32~67%の勝率幅があった。
調整の導入初回で、
43~57%に狭まった。

当時のARAM調整は

  • 強すぎるチャンピオンを強いチャンピオンにする
  • 弱すぎるチャンピオンを弱いチャンピオンにする

ほとんどがこのどちらかで、
調整一つで順位が目まぐるしく入れ替わる状況ではなかった。

1位のチャンピオンを
3~4位まで後退させるような調整が主だった。

今のARAM調整

現在のARAM調整は、

  • 強いチャンピオンを弱いチャンピオンにする
  • 弱いチャンピオンを強いチャンピオンにする

このような大幅な調整が見受けられる。

1位のチャンピオンは
100位辺りまで一気に落ちる可能性がある。

「ゲームモードの在り方とメタを損ねることなく、
チャンピオン選択画面の時点で試合の勝敗が決してしまわないようにする」

という、当初掲げられた目的は
ほとんど失われたと言ってよい。

調整が調整を呼ぶ

13.1からは

  • 行動妨害耐性
  • 攻撃速度
  • スキルヘイスト

など、更に多くの要素が変更され
これに振り回されているチャンピオンも多い。

要素自体は良いのだが、
配り方に問題がある。

調整を受けて更に調整するため、
もはや無調整チャンピオンの方が少ない点も
興味深いポイントだ。

理論上は最上位と最下位だけで良かったはずが、
現在は約8割のチャンピオンが調整対象。

サモリフと同じ感覚で使えるチャンピオンは
極一部に限られている。

とはいえ、この調整のお陰で
以前のARAMでは考えられなかったチャンピオンが
多数上がってきていることも事実。

以前のARAMなら
シェンは何があっても上位には来なかった。

功罪相半ばする方針だ。

まとめ

シーズン2022はARAMにとって激動の年だった。

12.11前後からメレーチャンピオンが台頭し、
ADCやメイジが一気に押し出されていった。
マップの改修やARAM調整もあり、
今はまた新たなメタが出来つつある。

個人的には、
環境の変化は新たな刺激として歓迎している。

が、サモリフへの調整だけでも
ARAM環境は大きく変わる。
13.3におけるアニーやオレリオンソル、
ジャーヴァンⅣがまさにその例。

ARAM調整はサモリフ調整のフォローアップに留め
それ単体でARAMの環境を左右すべきではない、
というのが筆者の感想。

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