Clash目前ということで、
現在のARAMメタを総合的に考察。
Clashに向けて
ARAMClashが今週末に迫っている。
プリメイドでのARAM構成が必要になるため、
今回はそれに特化して考える。
- 5人プリメイドチームである
- 全てのメンバーがベンチに出た全てのチャンピオンを選択できる
(トレードに制限がない) - 試合中、状況に応じてコミュニケーションが取れる
以上の要素を前提とする。
なお、Clashは試合ごとに全員2回のリロールが可能で、
計15体のチャンピオンの中からピックすることになる。
よって、普段のARAMよりも
ある程度形になった構成が多くなることが予想される。
現在のARAMメタ総括
12.22現在のARAMメタは、
まず心の鋼を起点にして考える。
追記:12.23でもこの基本は変わらない。
心の鋼はナーフされたが、
ARAM上位に強力な心の鋼タンクが残っているため。
心の鋼でHPを伸ばしたタンク複数体が
マーク+フラッシュでキャリーに飛び込んだ場合、
ピールすることが限りなく難しい。
とはいえ、心の鋼だけが全てというわけではない。
心の鋼に対抗することが前提にはなるが、
- 心の鋼よりもパワースパイクの早いタンク
- ラヴァナスハイドラを持つファイター
- ディヴァインサンダラー系チャンピオン
- プロテクト対象のマークスマン/メイジ
- 仮面系メイジ
上記の要素にも構成によってチャンスがあり、
選出の余地がある。
プリメイドのARAM
プリメイドのARAMは、
概して早期決着は少ない。
また、ポーク&シージよりも集団戦重視。
チームのラインが整っていることで、
- 人数不利で無理やりエンゲージされて集団戦に敗北する
- 序盤から戦闘が発生し、復活した瞬間から入れ替わりの少数戦が続く
- 何も出来ずにポーク&シージされ続ける
こういった短時間での負け筋を潰すことができ、
自分達が強いタイミングでの集団戦を行うことができるため。
「自分達のパワースパイク以外では戦いたくない」というのは
プロシーンではよく見られるような光景だが、
ARAMを突き詰めて考えた場合もこれは同じ。
ARAMのメタ構成
3タンク+2ファイター
メタ構成その①。
構成例
- セト
- サイオン
- シェン
- フィオラ
- モルデカイザー
心の鋼タンク3枚に、
高サステインのファイター2枚の構成。
現環境で最も強い構成で、
集団戦において明確な弱点が無いことが
最大の強み。
味方全員のRを待ってオールイン、
ひたすらダイブすればOKという単純な構成。
即席チームでも利用可能で、
メンバーのハンドスキルへの依存度も低い。
ダイブの繰り返しが心の鋼のスタックを伸ばして行き、
更にチームのパワーを増す。
これよりタンク枚数が多い構成に対しては
2ファイターによるダメージ出力が勝り、
これよりタンク枚数が少ない構成に対しては
3タンクによる耐久性能&バックラインへのプレッシャーが勝る。
メタの中心になる構成のため、
ピックの実例を挙げてしっかり解説する。
タンク枠
タンク枠は心の鋼を使えるチャンピオンなら
幅広く入れ替えが可能。
- セト
- サイオン
- モルデカイザー
- ダリウス
- アーゴット
- シェン
- クレッド
この辺りがTierSのタンク候補。
心の鋼とタイタンハイドラor悪魔の抱擁を軸として戦う。
ナサスやアーゴットがいる場合など、
パワースパイクの遅さに不安が残る場合、
心の鋼タンクを1枚だけレディアント系タンクに入れ替えたい。
レディアント系タンクは
タリック、マオカイ、ブラウム、
ノーチラス、オーン等がベスト。
必要に応じてディスエンゲージし、味方のパワースパイクを待てる。
ファイター枠
ディヴァインサンダラーと
ラヴァナスハイドラの両方を使える
- ヘカリム
- フィオラ
- ダリウス
- イレリア
- ウーコン
この辺りのファイターがTierS。
マークスマン並のダメージ出力があり、
サステインによって耐久性を担保しながら
チームダメージを補強できる。
上記以外でも、
- モルデカイザー(リフトメーカー)
- カタリナ(ディヴァインサンダラー)
- ナサス
- エイトロックス
- リヴェン
上記チャンピオンは高サステイン・高ダメージを両立しており、
ファイター枠として採用可能。
AD/APのダメージバランスの偏りは
解消できるならそれに越したことはないが、
偏っていてもそれだけで厳しい、というわけではない。
- 敵キャリーに対しては偏っていてもダメージが足りる
- 敵タンクに対しては割合ダメージ枚数の方が重要
よって、ARAMではそこまで重要ではない。
自然の力を考えると5APは致命的だが、
3タンク+2ファイターで5APはほぼ考えられない。
3タンク+1キャリー+1サポート
上記の2ファイターを
1キャリーと1サポートに置き換えた形。
いわゆるプロテクトADC。
一見強そうな構成だが、この構成は
ARAMにおいては2コアアナセマチェインで止められてしまう。
サモリフでは通常、レーン戦段階で買うことはないアイテムだが、
ARAMでは2コアで買えてしまう。
ダメージ出力を1キャリーに依存するため、
キャリーが止められれば為す術がない。
敵がアナセマチェインの存在を知らなければ通るが、
知っていればそれで終わり、という構成。
1キャリー構成自体の欠陥であるため、
4タンク+1キャリーなども同様。
3タンク+2キャリー
メタ構成その②。
構成例
- セト
- サイオン
- シェン
- ヴェイン
- グウェン
上記の2ファイターを
2キャリーに置き換えた形。
1キャリーの弱点を潰せる。
実際の集団戦では、タンク1人がエンゲージしつつ
残りのタンク2人がピールする形になる。
2ファイターはRに合わせてダイブし続けるだけでよいのだが、
こちらは適切なピールが必要になるため、
遂行難易度はやや上がる。
しかし、難易度の上昇に対して
見合ったリターンがあるかは
プレイヤーとチャンピオン次第。
現在はファイターのダメージ出力が高すぎるため、
キャリーがいなければダメージが足りない、
という場面自体が少ない。
キャリーは、敵タンクをいなすために
ある程度の自衛能力を持っていることが条件。
- ケイル
- ニーラ
- ヴェイン
- エズリアル
- リリア
- グウェン
- カサディン
- サイラス(ナイトハーベスター)
この辺りが本命のピック候補。
特にケイル、ヴェイン、リリア、グウェンは
安定したダメージ出力を期待できるため、
キャリーのハンドスキル次第では
3タンク+2ファイターを上回る可能性がある。
ベタ足マークスマンや仮面系メイジも
ダメージ出力は申し分ないが、
プロテクトが相応に必要。
ブラウム、タリック、マオカイ、
ノーチラス、オーン等がいるなら
候補に上がってくる。
2ファイターと2キャリーの変形として、
3タンク+1ファイター+1キャリーも
もちろん機能する。
ただし、ダイブとピールの臨機応変な判断が必要になり、
遂行難易度は上がる。
5タンク
考え方は3タンク+2ファイターに近い
オールイン&ダイブ構成。
問題はダメージ出力が足りるか否か、
という一点。
セト、ダリウス、モルデカイザー、クレッドなど
ファイター寄りのビルドも存在するタンクなら、
4タンク+1ファイターにした方がよい。
ファイタービルドが存在しない場合、
タイタンハイドラ、悪魔の抱擁、王剣を積み
チーム全体で早期からダメージを補強していく。
その他、ダメージ不足には
- イーブンシュラウド
- サンファイアイージス
- アビサルマスク
この辺りが効果的。
特にイーブンシュラウドは1人いるだけで
かなりの底上げになる。
ダメージ出力さえ補えば戦える点で
4タンク1キャリーよりも集団戦は戦いやすい。
敵のフォーカスが混乱しやすく、
こちらはダイブするだけでよいという明快さが
集団戦の陣形で有利に働く。
まとめ
- まずダメージ出力が足りるかどうかを考える
- 3タンク以上が理想
- 1キャリーは危険な賭け
心の鋼を相手にする可能性を考慮すると、
常にダメージ不足を気にして構成を考えなければならない。
基本的にはタンク重視の構成が安定しやすく、
そこにダメージを補う形でファイターやキャリーを入れたい。
とはいえ、実際の試合ではリロールの都合上
もっと崩れた形も想定される。
チームメンバーを募集するなら、
マークスマンができる人、サポートができる人、ではなく
全般的にチャンピオンを扱えるプレイヤーを募集した方がよいだろう。