公式サイトに投稿された予告記事に対する
解説と予想のまとめ。
間違いなく、
ここ数年で最大のARAMアップデート。
マップ
マップの変更は全て
パッチ12.23で適用予定。
ヘクスゲート(氷付き)
- 試合開始時点から設置されており、
味方のネクサスから外側タワーまでテレポートできる
面白そうな変更その1。
ネクサスから前線までワープできるようになり、
合流が素早くなる。
合流が早くなる、というだけでも
ベースで買い物待ちできる時間が増えたり、
最序盤の復帰が早くなったりと
恩恵は大きい。
集団戦を増やすのが主目的のようだが、
こんな記述もある。
- 外側タワーが破壊されると、
ヘクスゲートは試合終了まで味方のインヒビタータワーにリンクされる
クレイジーな挟み撃ちやバックドアのプレイが実現可能になります。
もちろん、敵のヘクスゲートも利用できますよ。
ARAMにおけるインヒビタータワーとは
セカンドタワーのことなので、
確かに挟み撃ちやバックドアを狙えそうだ。
現状、インヒビ破壊後は
ネクサスタワー前で睨み合えば攻撃側が有利だが、
これによって防衛側に挟み撃ちのチャンスが生まれる。
また、ネクサスタワーが破壊されていれば、
- 防衛側が1人で敵を飛び越えて走り抜けバックドア
- 攻撃側が5人で無理やりネクサスに張り付きバックドア
このようなプレイが可能になる。
逆に、バックドアを狙ったために一時的な4v5となり、
逆にエンゲージされることも考えられる。
あるいは、ファーストタワー前でエースを取って
一気に敵ネクサスまで移動し、
- 敵の泉での高速エクセキュート
- 敵インヒビ前でウェーブを止め、
味方のシージ時間稼ぎ
なども行えそうだ。
ヘクスゲート関連はバグが多いため、
そこだけが心配。
タワーの崩壊
- タワーが破壊されると崩壊して瓦礫が残り、
それが新たな地形として機能するようになる。
面白そうな変更その2。
破壊されたタワーが障害物になる。
これまで、ファーストタワーを獲得したチームは
ほぼ同様の手順でセカンドタワーも
シージできるものだった。
これからは、セカンドタワー前では
攻撃側の方が狭い地形で戦わざるを得なくなり、
守備側にも多くのチャンスメイクの機会が与えられる。
リード側のスノーボールを
理不尽すぎない形で和らげると思われる。
(理不尽な例:初期のオブジェクト賞金)
個人的に、今回最も評価したい変更。
単純に壁を使うチャンピオン達にとっても朗報。
カ・サンテを始め、ヴェイン、カミール、ポッピーなど。
どのブリンクまで壁抜けできるのかも重要な点になるだろう。
動画では微妙だが、サイドブッシュに接続しているなら
壁の向こうの視界外からのエンゲージなども考えられる。
一見地味なようで、
かなりプレイの幅が広がりそうな面白い変更だ。
ブラッシュアップ
- ボット側にも小さなブッシュが追加
最序盤はトップ側のブッシュを制したチームが大きく有利だったが、
この小ブッシュからもプレイメイクできるようになる。
かなり小さいため、
恐らく画像のような中央でのウェーブ衝突時には
向こう側の視界までほぼ筒抜け。
ここに隠れてプレッシャーを与えるというのは
やや使い所を選ぶプレイになりそうだが、
レンガーやケイトリン、マオカイには嬉しい変更。
なお、チャンピオン5人が
ちょうど隠れられるくらいの大きさとのこと。
チャンピオン
チャンピオンへの全体的な調整
パッチ12.23で適用予定。
- ミニオンに対するオムニヴァンプおよびライフスティールが50%低下
- 旧:1000ユニット以上離れた場所からのダメージが15%軽減
新:1000~2000ユニット離れた場合、15%~30%まで軽減率が上昇する
※ダメージ軽減はアルティメットスキルには適用されない - 近接攻撃チャンピオンの魔法防御増加量が10から15に増加
ADCへのナーフ1つと、
ポークに対する更なるカウンター措置2つ。
オムニヴァンプ/ライフスティール
- ミニオンに対するオムニヴァンプおよびライフスティールが50%低下
オムニヴァンプ/ライフスティールの弱体化は
ミニオンに対してのみ適用されるが、
- ガーディアンハンマー
- イモータルシールドボウ
- ブラッドサースター
- ルインドキングブレード
- リフトメーカー
- ラヴァナスハイドラ
この辺りの主要アイテムに対して刺さる変更。
特に、体力の削れたADCは(ブラッドサースター無しには)
高ヘルスの維持は難しくなるだろう。
栄華ルーンにある、
レジェンド:迅速と血脈のパワーバランスも要チェック。
個人的な予想では、それでも血脈はまだ強いと思う。
ポーク軽減システム
- 旧:1000ユニット以上離れた場所からのダメージが15%軽減
新:1000~2000ユニット離れた場合、15%~30%まで軽減率が上昇する
※ダメージ軽減はアルティメットスキルには適用されない
ポークは既にARAM調整だけでかなり陳腐化しており、
これ以上軽減する必要があるかは疑問。
少しやり過ぎな印象も否めない。
- エズリアル、ジェイス、ヴァルスなどの
集団戦でもキャリーできるチャンピオンのポーク - ゼラス、ジグス、ヴェルコズなどの
ほぼポークだけでキャリーするチャンピオンのポーク
この2つは明らかに意味合いが異なる。
これらを"射程"だけで一括りにして弱体化するのは
やや荒い調整にも思える。
が、これを皮切りとして
ポークチャンピオンの極端な与ダメージマイナスが
廃止される方向であれば、話は別。
ここからのフォローアップが重要な変更。
近接攻撃チャンピオンの魔法防御
- 近接攻撃チャンピオンの魔法防御増加量が10から15に増加
魔法防御はARAMのメレーにとって強力な要素で、
- マーキュリーブーツ
- マルモティウスの胃袋
- ウィッツエンド
- 自然の力
これらアイテムの高勝率からも見て取れる。
フラットに+5はメイジにとってかなりの逆風。
ARAMは既にポークより集団戦の方が重要になりつつあるが、
更に集団戦メタが加速する。
個々のチャンピオンへの調整
パッチ12.22で適用予定。
- 気の自動回復量が20%増加:アカリ、ケネン、リー・シン、ゼド
- 行動妨害耐性が20%増加:アカリ、エコー、エリス、イブリン、フィズ、カサディン、カタリナ、ケイン、カ=ジックス、ルブラン、パイク、キヤナ、レク=サイ、レンガー、タロン、ゼド
- アッシュ:ランダムミッドでのスキルヘイストが-20
これまで、ARAM調整は一定のアルゴリズムに従い
自動的な調整が行われていた。
が、これだけでは対応できなかったチャンピオンに対して
個別の調整を行うつもりらしい。
手始めに気を使うアサシン(シェンは含まれていない)と、
アサシン全般へのアップデートが入る。
また、アッシュだけは帝国の指令ビルドを弱体化するために
個別にスキルヘイストが-20。
序盤はかなりの弱体化。
ただ、帝国アッシュのスキルヘイストは最終的に余るため
中盤以降はあまり変わらないかも。
アイデアとしては悪くない話だが、
このままではまだ画一的すぎる。
特にアサシンへの行動妨害耐性配布は
単体ではかなり悪手に見える。
が、これの代わりに
もしアサシン達が適切にダメージバフの削減を受けるなら
有効な調整への手がかりになるかもしれない。
これを分析してフォローアップも行うとのことなので、
どれほど細かく調整されていくかが焦点になるだろう。
もし、フォローアップが
ケイン:行動妨害耐性8%
アカリ:行動妨害耐性30%
のような調整だった場合は…かなり厳しい。
QoLアップデート
- チーム内で誰がバトルブーストを購入したのかが全員に表示される
- 時間ギリギリでスキンを選べないことを回避するため、
バトルブースト購入に制限時間を追加 - チャンピオン選択時、どのチャンピオンで
S評価を達成すればヘクステックチェストを獲得できるのか表示
細かな変更だが、
嬉しいアップデート。
特別なランダムミッドClash
世界中のランダムミッドプレイヤーたちに感謝を込めて、今年最後のClashはハウリングアビスで開催されます!
このClashは参加が無料で、8チームからなるブラケットで全チームが3試合をプレイできます。
各プレイヤーは試合ごとに2回再抽選が可能なので、忘れずに使いましょう!
なんと、ARAMでClashが開催。
- Clashの登録は12月5日に開始
- トーナメントは12月10日、11日に開催
- 参加したプレイヤーは期間限定の限定ランダムミッドClashアイコンを獲得
ついに最強のARAMプレイヤーが決定する。
ぜひ今後も、年に1回だけでも
ARAMClashは継続開催してほしいところ。
まとめ
荒削りな変更も多いものの、
全体的に面白そうな内容が多数。
ARAMはパッチ9.7においての、
- チャンピオン調整の導入
- ルーン調整の導入
- ポークダメージ低減システムの導入
このアップデートを最後に、
これほど大きな変更は実施されていない。
「耐久力アップデート以降、ARAMの環境は激変した」
などと考えていたが、
今回も間違いなくそれ以上の変化が起こる。
長年、ポークこそが全てだったARAMだが
どんどん新しいチャンピオンがOP化している。
今回の変更もその一助になり、
新しいARAMの試合展開が生まれると思われる。
あとは細かくフィードバックして、
調整を続けてくれることを祈るばかり。
今年一番明るいニュースだった。