考察・雑記

ゼリのルナーンハリケーンが遠くに飛ぶ疑惑【約75ユニット遠くに飛ぶ】

ゼリのルナーンハリケーンについて
検証中に起きた不思議な出来事。

他のチャンピオンに比べて、
ボルトが遠くに飛ぶ場合があるようだ。

ルナーンハリケーンの仕様

まずハリケーンのボルトの仕様について解説。
AA時にボルトが飛ぶ条件は以下の2つ。

  • AA対象の範囲375以内、
    かつ(AAレンジ + 65)以内に飛ぶ
  • 前方180°の(AAレンジ - 25)以内に飛ぶ

条件1

以下が条件1の例。

条件2の例

AA対象の後ろにダミーを2体置いた。
真ん中のダミーにはボルトが飛び
右のダミーには飛ばない。

真ん中はAA対象から375以内かつ、AAレンジ+65以内。
右はAA対象から375以内だが、AAレンジ+65の外。

条件1:AA対象の範囲375以内、
かつ(AAレンジ + 65)以内に飛ぶ

"AA対象の周囲"に飛ぶ仕様として、
対象のやや後ろまでカバーできるようになっている。

条件2

以下が条件2の例。

条件1の例

今度はAA対象から375以上離れており、
条件1は適用外。

上の3体は全てAAレンジ内だが、
ボルトが飛ぶのは最も内側の真ん中1体だけ。

AA対象から375以上離れている場合は、
AAレンジより少し(25)内側にいる必要がある。

条件2:前方180°の(AAレンジ - 25)以内に飛ぶ

"自分の周囲"に飛ぶ仕様として、
対象から離れていてもAAレンジの内側なら飛ぶ。

ゼリのルナーンハリケーン

以上を踏まえて、ゼリの場合。

条件1については問題ないのだが、
条件2の挙動が異なる。

ゼリ:検証

以下のようにダミーを配置。
下のダミーにQを撃つ。

上ダミーはQのレンジ外で、
下ダミーから375以上離れている
念のため撃っても、当たらない
  • 上ダミー3体は下ダミーから375の外、
    かつQのレンジ外

条件1:AA対象の範囲375以内、
かつ(AAレンジ + 65)以内に飛ぶ
条件2:前方180°の(AAレンジ - 25)以内に飛ぶ

対象から375以内の条件1は適用外。
(AAレンジ - 25)も満たさないため、条件2も適用外のはず。

ところが、上のダミーになぜかボルトが飛ぶ。

上のダミーは3体ともQのレンジ外で、
(Qのレンジ - 25)など満たすはずがない。
が、ボルトが飛んでいる。

3体のうち最も近い1体にのみボルトが飛ぶことから、
1体目と2体目の間に限界射程があることが分かる。

また、リーサルテンポが発動した場合
真ん中の2体目にもボルトが飛び始める。
どうやら増加射程の影響はきちんと受けているらしい。

リーサルテンポ発動後は2本に増える

ゼリ:発動条件

ボルトが飛ぶダミーと飛ばないダミーの位置関係から、
ゼリの場合は

条件1:AA対象の範囲375以内、
かつ(AAレンジ + 65)以内に飛ぶ
条件2:前方180°の(AAレンジ - 25)以内に飛ぶ

ではなく、

条件1:AA対象の範囲375以内、
かつ(AAレンジ + 65)以内に飛ぶ
条件2':前方180°の(AAレンジ + n)以内に飛ぶ

という状態だと推測する。

nの正確な値は不明だが、
ダミーの位置からして
約50ユニット程度であると思われる。

本来-25されるはずが、+50されている。

つまり、ゼリのルナーンハリケーンは
本来の射程に対して
約75ユニット遠くまで届く場合
がある。

なぜこんなことになっているのか?

以下は筆者の推測。

実装当初、
ゼリとルナーンハリケーンについては
別の問題があった。

  • R中、ボルトが連鎖する電撃を飛ばしてしまう問題
  • R中、スタック(MS増加)がボルトで増える問題

どちらもゼリの異常なパワーに繋がっており
ホットフィックスで修正された。

しかし、修正と同時に

  • ハリケーンのボルトが
    Q対象の周囲にしか飛ばない

という新たなバグが発生していたらしい。
この期間、条件2が適用されなかったと思われる。

条件1:AA対象の範囲375以内、
かつ(AAレンジ + 65)以内に飛ぶ
条件2:前方180°の(AAレンジ - 25)以内に飛ぶ

これは12.3で修正され、
対象から離れていてもボルトが飛ぶようになった。
※パッチノート未記載


この修正が根本的な原因だと予想。
当時のQ射程は825だったため、

  • (825 - 25)ユニットまでボルトを飛ばす

という処理を加えたのかもしれない。

800ユニットまでボルトが飛ぶ仕様となり、
Q射程(750)より50遠くに飛ぶ計算。
上記の検証とも離れていない。

リーサルテンポが発動した場合、
ここに増加レンジ分も加わると考えられる。

この通りであれば、
Qの射程が750にナーフされた
パッチ12.23から発生し続けている可能性が高い。

実戦において

通常のCritゼリの場合、
ハリケーンのボルトは補助的なダメージであるため
射程が伸びても恩恵はそれなり。

ただ、ARAMにおける
タイタン+ハリケーンビルドでの恩恵は高い

ハリケーンのボルトが与える
タイタンのなぎ払いダメージが中心になるため。

  • ボルトの射程は800
  • タイタンハイドラの射程は700

ボルト+タイタンなら
最大レンジ1500の範囲でダメージを出せることになる。
しかも、ボルトが2本飛べば
背後にいる敵は2回なぎ払いを食らう。

ヒット地点から円錐状に広がるという特殊な仕様なので、
遠くでヒットすることにも価値がある。

まとめ

  • ゼリのハリケーンはAA射程より遠くに飛ぶ場合がある
  • 恐らく50ユニット程度遠くに飛ぶ
  • 通常のビルドより、タイタンビルドで効果が高い

ゼリの仕様、
というかバグについて。

検証に際して情報収集をしたが、
あまり大きく話題にはなっていないようだった。

もしかすると
ただの仕様としてどこかに記載があるのかもしれないが、
筆者は見つけられなかった。

同様の検証、何か情報があれば
ぜひ教えていただきたい。

通常のビルドでは誤差の範囲でもあるが、
ARAMのタイタン+ハリケーンビルドでは猛威を振るうため、
修正されるまでは使う価値あり。

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